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06年2月16日、午前の衆院予算委員会から実質的に始まった、永田寿康・元民主党衆院議員の、送金指示メール問題は、ホリエモン再逮捕が来週にあるのではないかというタイミングであった。そんな影響での日経平均の下げは、後にアナリストたちに『爆弾発言』と言わしめたほどである。 しかし18日には小泉首相に、「知恵を貸してもらいたい」という弱気を語る始末であった。 そして24日には、民主党鳩山幹事長に「自分の思いこみで行動したことをおわびしたい」と陳謝した、というニュース記事となった。 同日、民主党の鳩山由紀夫幹事長は午後、党本部で陳謝した。 この日、鳩山幹事長が火付け役であったにも関わらず、民主党幹部は、この偽メール問題で、永田氏に議員辞職を迫ったのである。 3月1日には、民主党は永田議員に半年間の党員資格停止処分とした。 3月26日には、鳩山幹事長は、自発的な議員辞職を求めた、と発表。 そして3月31日に、民主党前原執行部総退陣となり、ここにきて永田寿康衆院議員(民主党の党員資格停止中)は秘書を通じて議員辞職願を提出した。 つまり永田氏は、2月24日から3月31日の1ヶ月間、幹部からの議員辞職の強要に抵抗していたのである。 これは2006年当時の分析である。 堀江メール問題で民主党全体が有頂天になりすぎて冷静さを失い、情報の信憑性を疑わず、調査を怠ったことなどに注目した。 この実証の必要を感じない、という意識は何なのか? 情報にある内容の事実をも究明できないのに、武部議員を追求できる、と考えたとは、あまりにも曲論であった。 政治家の集団である政党が、事実についての拘りがないのであろうか? 以下に分析する。 永田議員は、まじめで上司には従順であった。しかし本質的には他から見た自己の印象を気にしており、それが外見や服装、内面では学歴やキャリアにまでこだわりがある。本人にしてみれば、まじめだけでは足りないと感じているのではないか。それが自分自身の外見や内面までのこだわりとなる。『まじめ』や『従順』だけでは心配であるのは、同僚や若手議員の台頭が原因してるのだろう。上司に無視されているとか、不満を感じさせていると感じやすいのではないかと予測する。 だからこそ弱気であれば抑制せざるをえないと考えるはずが、まるで満たされない思いを解消させるような大胆な行動となった。 しかしそれは紙切れ一つ程度の、しかも肝心な点が黒塗りされたコピー用紙にすぎず、それを『真』と言い続けるのは、党首や幹事長の説を裏付けるものとは言っても、あまりにも民主党にとっては屁理屈であり、またご都合主義的なことでもあった。 彼がこうも簡単に悲観し幹事長の指示通り病院に入院してしまうのも、本人にとって自覚している、まじめさだけでは足りないと感じている心配が、「送信者も受信者も同一人物」という情報に簡単に不安へと陥ってしまうからなのである。ここにきて彼の本質的な弱気は初めて後ずさりから、直属の幹事長への強い依存へと変換され、入院への勧めに脱兎のごとき方向転換となった。 とかく民主党の政治家は、国民に自分の政治理念を訴えることよりも、議論好きであるが、それは能力にこだわっているからである。たとえば前原党首が「明日を楽しみに」と記者団や自民党の政治家たちをも焦らしたのは、何も確証的な新情報があったわけでもなく、ただ自己の能力の優位性を信じたためだ。 このように自己の能力を議論好きという低レベルでこだわるほど、それはより演技的となり、またわざとらしい表現となるのだが、それがあたかも成果があったかのように感じられれば、まるで鬼の首を取ったかのような楽観へと舞い上がることとなり、肝心な証拠の調査や証明の必要も感じなくなってしまう。それこそ永田議員と同様に、党首も幹事長も民主党に強い依存心があるためであり、独立した政治家とは言えないためであろう。この程度の失態で執行部そのものも不安になると、永田議員の進退を先送りし、それが問題をさらに深刻化させてしまう。それこそ彼らの依存性を裏付けていることだ。彼らは党員が一致結束すれば何とかなると思ったのである。これこそ政党政治に危うい全体主義であり、そのエネルギーこそ、政治家の党への強い依存性がなしているものなのである。しかしこれは自由と民主主義を重んじている国々では通用しない、ひじょうに古い政治体制そのものなのである。 永田・元民主党議員が自殺 偽メール問題で06年辞職 01/03 22:43更新 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/209519/ 偽メール問題で平成18年に議員辞職した永田寿康・元民主党衆院議員(39)が3日午後6時半ごろ、北九州市八幡西区の11階建てマンションの駐車場で倒れているのを住民が見つけた。病院搬送されたが、まもなく死亡が確認された。八幡西署は飛び降り自殺を図ったとみて詳しい経緯を調べている。 同署によると、マンションの10階と11階の間の踊り場に永田元議員が置いたとみられる遺書があったという。 昨年7月には、17年8月の国政報告会で創価学会が不正な選挙活動をしたとの偽った発言をしたとし、千葉簡裁から名誉棄損罪で罰金30万円の略式命令を受けていた。県警によると、永田元議員は昨年11月中旬にも、療養中の福岡県宗像市の保養施設を抜け出し、手首を切って自殺を図っていたという。 永田元議員を略式起訴 創価学会への名誉棄損罪 07/18 22:28更新 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/162322/ 永田元民主党議員 2009/01/04 07:51 http://ageishi.iza.ne.jp/blog/entry/859961/ 当時、若気から自民党を追い込む先鋒を買って出た永田氏だが、それが火付け役だった鳩山幹事長に詰め腹を切らされた、という悔しい思いが忘れられないのだろう。 永田氏はこの平穏なる正月に、このようにしてまで自分を思い出してもらいたかった。 分析通りなら、永田氏は政治家として自身に欠けている何かのために戦ってきたのだろう。彼の活動は、そんな政治家としての能力の証明であったのだが、離党して無所属となる選択肢はまったく無かったのである。 実際、懲罰動議にしても、当時の小泉純一郎首相は「議員にとって死刑宣告みたいなもの。慎重に考えないといけない」と述べており、自民が「議員除名」を求める可能性は少なかったのである。 でありながら永田議員は、1人でも政治家として耐え抜こうという意気に欠けていた。 本人は、政治家として欠けている「勇気」を振り絞って活動してきたつもりが、それは民主党で多くの政治家と群れていたからこその自信であったのだ。 もっと、1人でも、孤立しても、泰然としてられる胆力が政治家としては必要だったのである。 |
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